2007-07-08

F1 Rd.09 イギリス

ライコネン、2戦連続優勝。
まあ、フランスの週末から1週間しか経ってないので、順当な順位だったと思います。これで、ポイントランキングでキミがマッサを抜いて3位に。
シーズン中盤、クルマのセットアップの幅が広がったのか、アロンソ&ライコネンが調子を上げてきた2週間だったかと。

BMW。
今週末、ずっとセットアップが決まらないニックでしたが、ルノー2台を喰うという戦略は完遂。素晴らしく思います。
ニックの1周目、フィジケラを上手く抜いて、マゴッツ~ベケッツでは前を獲ったんですがねぇ、たぶん重かったんでしょうね、立ち上がりで全くルノーを押さえられず前に出られてしまいました。最終的にはルノー2台を喰って6位でしたが、かなりパフォーマンスが接近してきてる感じがします。
...で、まさかマッサがニックの前に出るとは...予想外でした。マッサはルノーに押さえられてペースが上がらないと思ったんですが...ちょっと残念でしたねぇ。

クビカのほうは、迫るマッサを押さえきって完璧な仕事をしました。先週に引き続き4強のうち1台を喰う4位。去年のシーズン中盤からレースドライバーとして走ってるおかげで、あまりルーキー扱いされませんが、素晴らしく安定してパフォーマンスを出せる人だと思います。新しいF・ウィングが付いたときはクビカ速いです。

ルノー。
1stスティント。途中、コバライネンが前を走っていたんですが、フィジケラを前に出させましたね。てっきり燃料搭載量の差から判断したと思ったんですが、コバライネンのほうが先にピットインしてきました。ちょっとルノーチームは戦略に口を出しすぎなんじゃないかなぁ...。BMWを何としても喰いたく、その時点でペースの良い方を前に出して、全体を底上げしたい...というのは判りますが。原則、チームオーダーは禁止ですし、あそこで燃料の軽いコバライネンがフィジコに道を譲る理由も無かったハズです。
結果、ニックの後ろ、ヘイキ、フィジコの順で7位、8位。ヘイキは、予選、決勝共にチームメイトに勝ちました。

トヨタ。
TV解説の話では、新しくもってきたコンポーネントによって、クルマがラルフ好みになったみたいですね。それがあの予選結果になったようです。しかし、ラルフ、トゥルーリ共にメカニカル(?)トラブルでリタイア。信頼性ってのは人災だと思うんですよねぇ。人事異動したほうがイイんじゃないかなぁ。

ホンダ。
リザルトを見ていくと、フェラーリ、マクラーレン、BMW、ルノーと居て、その後ろにホンダの2台が揃ってます。チームの実力として遂にルノーの後ろまできたようですね。
ホンダは、予選でTOP10に入れないと、1stop作戦を狙える燃料の積み方をして来ますね。シルバーストンは燃料搭載量がラップタイムに与える影響が比較的大きなコースですが、ビッグブレーキの少ない抜きにくいコースであるため、今回も「重くして前に居座る」作戦だったようです。
クルマがもう少し速くなって、TOP10の常連になってくると、作戦面も含めてホンダチームの実力が試されるんだと考えます。

その他。
ウィリアムズ。フリー走行では速かったんだけど、予選でトラブルが出たりして、最近はイイとこありません。シーズンが進むにつれ、金銭面で苦しいチームは開発競争について行けない...という事でしょうか。そういう面ではスーパーアグリも同じでしょうね。トラブルが多すぎます。
この2チーム、開幕では本家のトヨタ、ホンダよりも圧倒的に速かったハズですが...。

さてさて。
今季のワーストリザルトが3位という、ハミルトンですが、今回はマッサのトラブルでかろうじてポディウムを死守した形だったかと。アロンソ&キミが復調して来た感がある(そうそう、マッサも落ち着いてきた)だけに、今後はラクを出来なくなるやも。やっと彼を取り巻く環境が厳しくなって来ましたかね。