2007-10-30

WRC Rd.14 日本

目下、ポイントリーダーで久しぶりのワールドチャンプを狙う(今年限りで引退を表明している)フォードのマーカス・グロンホルム。そして、2004、2005、2006 と3年連続でチャンピオン(2003年だってチームがメイクスのポイントを優先するオーダーを出さなければ勝ってただろう)に輝いているセバスチャン・ローブ。
2人のポイント差は僅か4ポイントで、残るラリーは、日本、アイルランド、GBの3戦。

10/26~28 にかけてラリージャパンが開催されました。今年は F1 といい、なんでこんな展開になるんでしょうね。

レグ1。このラリーで勝てば、タイトル争いがかなり有利になるグロンホルムが SS4 でクラッシュ。サービスへ戻るも、ロールケージにダメージがある事が判明し、リタイア。スーパーラリーも適用できません。

レグ2。TOPはヒルボネンで、ローブは2位。マーカスがノーポイントなのが決定しているため、ローブは早々に2位キープを宣言。8ポイント取れれば、マーカスを逆転し、さらに4ポイントのリードもって次のターマックへ向かえる訳で、皮算用の利くラリーでは、もうローブのタイトルは決まったようなものでした。
しかし、SS13 で D・エレナがペースノートを読み違えるミス。ローブはオーバースピードでコースオフし、レグリタイア。
信じられん...。この日は SS20 まであるので、3日目、スーパーラリーで出ても ペナルティは5x8=40分。

レグ3。スーパーラリーで再走を果たすローブですが、追い討ちをかけるようにリエゾンでエンジンストップ。ノーポイントが決定してしまいました。

結局、ラリージャパンでは、マーカスもローブもノーポイント。結果から言えば、実質マーカスの勝ちですかね。4ポイント差をキープしたまま1戦を消化しました。
さて、マーカス、ローブが居ないとなれば、優勝するのはこの人しか居ません。ミッコ・ヒルボネンがラリー・ノルウェーに続き今季2勝目。

レグ1を終えて、タイトルが絶望的だったマーカスですが、終わってみれば、より有利な形となり、命拾いしました。この出来事がアイルランドにどう影響しますかねぇ。
ターマック戦。慎重に走れば、ソルドに追われることになり苦しい展開になってしまいますが。ま、そこはベテラン。気持ちの切り替えは出来るんでしょうね。