2008-01-23

2008 WRC

さて、もうすぐ今年の WRC が開幕です。今週木曜日から WRC Rd.01 モンテカルロ。

今年から Leg1、Leg2...という言い回しは廃止され、Day1、Day2...と呼ばれるようになりました。金曜日~日曜日までの3日間で行われるのが通常のイベント形態ですが、近年では、木曜日に(開催地方からやや離れた)街でスーパーSSを開催し、ラリーを見に行けない人々に配慮する傾向もあり、Day~の言い回しほうがフレキシブルかも知れませんね。

モンテカルロですが。以前のエントリでも触れたように、WRC は2年間を1組として、24戦を廻る日程になりそうです。もちろん、チャンピオンシップは1年毎ですが、各国において WRC が開催されるのは隔年に。
つまり、次にモンテのアイスターマック戦が見られるのは2年後!
ローブ、ヒルボネン、ラトバラ、ガリ...それぞれのタイヤ選択など、しっかりと気にして見ておきたい心構え。

タイヤと言えば、今年から F1 のようにマネージドタイヤになりました。
去年も実質、BFグッドリッチ(ミシュラン)のワンメイクでしたが、今年は全車ピレリとなります。2005年の USA GP 以来、FIA とミシュランは仲違いしているとか...。

ルールでは、ムースタイヤの禁止、トレッドへのカット追加の禁止、コンパウンド選択数の減少など、タイヤ選択についての制限が増えました。
これまで、チームのピンポイント気象予報、ドライバーの判断などで、タイヤ選択が分かれ、優勝を左右するケースが多くありましたが、今年は、選択肢が減った為におそらく、「同じ様な天候では同じタイヤを選択」する事になるかと思います。ローブとミッコのタイヤ選択が分かれるって事は、そんなに無いんじゃないかなぁ。

タイヤ選択が容易(と言うよりも選べない)になった反面、ドライビングへのリスクが増える...という事なんでしょうね。でもなぁ、ジュニアコテゴリのように、TOP を走るクルマが次々と脱落...なんて、トップカテゴリには期待してないんだけど。
個人的には、「チームがピンポイントで天気を当てて、SSの距離や合わせるステージを基準に豊富なコンパウンドから選択し、さらにドライバーの経験則からカットを入れる...」といったスタイルが好きかなぁ。プロの仕事っぽくて。

ただし、マネージドタイヤになった事で、(F1 におけるブリジストンがそうであるように)グリップ性能至上主義のコンセプトではなく、ある程度、耐久性重視の方向へ振られていると思いますので、しょっちゅうパンク...なんて事には、ならないのではないか、と。

まあ、ルールが変われば、見るほうとしても不安がいっぱいな訳で、早いトコ走り出してもらって、ひと安心したいです。