2008-11-03

F1 Rd.18 ブラジル(最終戦)

ウソみたいな展開でしたねぇ。
去年と同じ 7ポイント差で迎えた最終戦。マッサがゴールした後にレースが動くとは...。

スタート直前のスコールで、インターミディエイトでのスタート。しかし、スタート直後にはもう雨は止んでいて、コース上が乾くタイミングで各車ドライへスイッチ。この時点で各チームのストラテジが大きく変化しました。

そのまま、マッサ、ベッテル、アロンソ、キミ...の順で膠着かと思えば、ラスト14周で雨の予報が。ほどなくして実際に雨。残り周回数からして、どうなんだろうと思いましたが、ポイント圏外のクルマがこぞって、インターミディに履き替え、上位陣も後に続きましたね。
ルイスはマッサの動きをみてからピットに入るのかと思いましたが、マッサよりも先にピットインしましたね。もう最終戦ですから、マッサは関係なく、 自分のポジションだけという事ですか。
ここで、トヨタ勢はドライタイヤでの stay out を選択。

タイヤ交換のドタバタの後の順位は、マッサ、アロンソ、キミ、グロック、ルイス、ベッテル...。ラスト4周。この時点では、僅かながらドライのほうが速かったんですがねぇ。

その後、雨が続き、ベッテルがルイスをパス!ルイス6位。あと2周。そのまま、ファイナルラップへ突入して、マッサがゴール。(ワシはこれで決まったと思ってましたよ...)
グロックはファイナルラップでミスしたんでしょうかねぇ、突然スローダウンしたグロックがベッテル、ルイスの前に現れて、2台にゴボウ抜きされる絵が...。もうTOPはチェッカー受けてるのに...。

結果、ルイスが5位に入り、ワールドチャンプを獲りました。
「誰が優勝するか?」ではファイナルラップにドラマがあった事例は多いけど、チャンピオンシップの行方が、最終戦のラスト2周でこうも2転3転した事例は無いんじゃないだろうか...。

今年のタイトルも、1ポイント差で決着しました。しかし、98 対 97 ポイント(去年は 110 対 109)。お互いに「たら・れば」を言えばキリが無いようなシーズンでしたかねぇ。「マッサはタイトル争いから脱落した。キミをサポートすべきだ」って声がレース後に聞こえた時もありました。
良くドライバーが 「可能性がある限りは、諦めない」 とコメントしますが、本当にそうあるべきなんだなと思わせられました。

来年は、レギュレーションが大きく変わり、勢力図も(多少)変化するものと思われます。とりあえず、チームサイドのミスの少ないシーズンにして欲しいですね。

BMWザウバー。
最終戦で重大な事態が起きました。BMWザウバーの連続入賞記録が途絶えました。ノーポイントでレースを終えるのは 2006 年のブラジル以来です。
フェラーリはシンガポールでノーポイントレースをしていますし、マクラーレンは、カナダ、日本でノーポイントレースです。
BMWザウバーが、ブラジルで1ポイントでも獲得すれば、「全戦でポイント獲得を達成したのはウチだけだ!」 とプレスリリースに書けたのでしょうけど...叶いませんでした。

ドライバーランキングでは、キミを追い、コバライネンに追われていたニックでしたが、シーズン後半になって急上昇したルノーのアロンソに、1ポイント差で抜かれ、ランキング6位になってしまいました。
中国までチャンピオンシップに残っていたクビカも、ランキング3位を防衛したかったですが、ライコネンに 75 ポイントで並ばれ、4位に後退してしまいました。
チームはノーポイント、ドライバーは2人ともランキングで後退するという、BMWザウバーにとっては最悪の最終戦になりました。
BMWは、来年 1/20 に新車発表のようです。

さあ。今シーズンの F1 も全日程が終了しました。
次の F1 ネタは、アロンソの発表と、各チームの新車発表、合同テストへと移って行きますね。スリックタイヤの復活、空力制限の拡大、KERS 導入と、クルマへの変更点が多いので、失敗したチーム、成功したチーム明暗分かれるのでしょうか...。

##写真追加
Autodromo Carlos Pace.kmz