2009-06-13

WRC Rd.07 アクロポリス Day1

Day1 のリーダーはミッコになりました。フォードの狙いと異なる、ちょっと複雑なポジションですね。

Day1 のステージは6箇所で、ss5 までの順位は、ラトバラ、ソルド、ミッコ、ローブの順でした。
フォードの戦略としてはこの先もずっと、ラトバラを先行させ Day2、Day3 でミッコが少なくとも先頭スタートにならないようにするものと思われます。シトロエン(ソルド)が戦略的にペースダウンしてミッコを2位に押し上げようとも、フォードとしては、そのままミッコにプッシュさせ、2位でローブに対するリードを保つ作戦だったようです。

そして Day1 最終の ss6。ソルドのペースダウンでミッコの順位は繰り上がりましたが、誤算だったのはラトバラのコースオフでした。ヘアピンをオーバーシュートして、約3分のロスがあったようです。ステージベストを獲ったミッコから 3:36.7 遅れの 28番手タイム。総合11位にまで後退です...。
フォードの陣形が崩れ、今回もまたミッコ 1人でソルド、ローブと戦うことになりました。しかも Day2 先頭スタート。ソルドとは3秒差、ローブとは 21秒差。
ラトバラは、前戦の素晴らしい優勝を、ちょっと色褪せた物にしてしまいましたかねぇ。せっかく今までのミスを帳消しにして、これからのフォードの戦い方を示せたのに...。
まあ、「出走順を活かして Day3 の朝までラリーリーダーの座を堅持する」...というのがラトバラの使命なので、大変な仕事なんですけどね...でも、ワークスドライバーなんだから...。

ノビコフ。
前戦で結果を出して、さらに注目されることになった E・ノビコフ ですが。Day1 の ss4 で自身初のステージベストを記録しました。この時点での順位は、ラトバラ、ソルド、ミッコに続く4位。ローブの前でした。しかし!続く ss5 でコースオフ!シトロエンJr. のオジェが記録したステージベストから 3:26.0 遅れの 31番手タイム。順位も 13位まで落ちてしまいました。
まだまだ、「速いけどミスも多い」 若いドライバーの典型になってますかね。まだ、18才なので、成長して安定感が備われば、何年も WRC で活躍できると思います。...んがしかし、WRC のシート(チーム)は決して多くないので、年齢に関係なく、注目されているウチに(ある程度)結果を出す必要もあります。頑張って欲しいものです。
アトキンソンも、デュバルも、ガリも...ファンがもう一度走りを見たいと思うドライバーは何人もいると思いますが、なかなか状況がそうなってくれません。注目されているウチに結果を出すが吉です。

KMZ とか。
アクロポリス・ラリーの公式サイトでは、毎年 kmz ファイルが置かれてます。ss やロードセクション、サービスパーク、ヘッド・クォーター等の位置が把握可能。Earth で楽しむ人は、DL するが吉。
http://www.acropolisrally.gr/en/
[MAPS] タブをクリックして出たページの下方に Google Earth のリンクがあるのでクリック。