2009-09-27

F1 Rd.14 シンガポール

序盤、どのクルマもタイヤのマネージメントが必要って事で、燃費合戦が始まってしまい、退屈なレースになったかと思ったんですが...ネタ満載のレースになりましたねぇ。

BMWザウバー。
前戦イタリアといい、今回といい、速さはあるのになぁ...。昨日、予選 Q3 で2nd Run をフイにして悔やみましたが、マシンが規定重量を充たしていなかったとして、バラストの積みなおし(=ピットレーンスタート)となってしまいました。発表になった車重リストで、最軽量でしたもんねぇ、ニック。...この時期、色々と考え事をしながら作業をする人が多いんでしょうか。
最後はスーティルのスピン→コース復帰に巻き込まれてリタイア。...フリー走行であのパフォーマンスを見せておいて、手ぶらで帰りますか...。

クビカは、結局7番手グリッドからのスタートになりましたが、パフォーマンスは良くなく、8位完走。今季は、総じてニックのほうが乗れてますよね、やっぱり担当エンジニアが代わったのが影響しているんでしょうかねぇ。

マクラーレン。
ルイスは完璧な優勝でしたね。コンサバティブな作戦を選択して、ポールを獲って、オープニングラップもソツなくこなし、タイヤもマネージできて...。レースを支配下に置いてたように見えました。
また、ルイスに挑戦するはずだったメンバー(ウェバー、ニコ、ベッテル)が、脱落していったのも展開をラクにしましたね。
ヘイキは10位完走。この人の弱点はタイヤが冷えている時の勝負勘...ですかねぇ。

ニコ。
残念なミスでしたね。努力を重ねてきて、一番報われそうなときに、谷底へ。まあ、後々ニコがチャンピオンシップを争って戦うときの経験値になればと思います。GP2 の歴代チャンプが表彰台を独占すれば、話題の1つにもなったんだけど。今回のシンガポールは、今年の展開の中では珍しく、若いドライバーが活躍しましたね。

ルノー。
フラビオが居なくなって、万が一アロンソが遅くなったりしたらどうしよう...そんな、考えが過ぎりましたが、アロンソはアロンソでしたね。序盤、ウェバーとのポジション争いの余波でグロックに抜かれたのは痛かったですが、予選上位のクルマの脱落をきっちりとモノにして3位獲得。

トヨタ。
なぜ速いのか(時には遅いのか)判らないというコメントをしていたトヨタですが、こちらもキッチリとレースをこなして、グロックが2位獲得。あと1台、マクラーレンさえ居なければね。シーズン開始直後は、ディフューザー 3 であり、マクラーレンよりも遥に速いクルマだったんですが...。データを分析するブレインが弱いのかなぁ...。

フェラーリ。
今シーズンのクルマの開発を止めてしまったフェラーリは、今後苦戦するのは判っているんですが...気になるのは、マクラーレンとの(来年に向けての)アプローチの違いですよね。リソースを来年に集中するのが、どれ程の効果を生むのか。マクラーレンが今年のクルマに対して行っているアップデートは、無駄なのか。
今から、冬のテストが楽しみです。

来週は、帰ってきた鈴鹿ですね。バーニーが複数年契約しない開催地はカレンダーから落とすと言っているようですが、鈴鹿の3年契約はもう発表されました。
不況の影響で、1イベントの金額を下げた埋め合わせを複数年契約で回収するのでしょうか。 ローマGP、パリGP、マンハッタンGPの実現も、そう遠くない未来かも。