2010-11-15

F1 Rd.19 アブダビ

今年もまた大逆転でしたねぇ。けどまあ、終わってみれば、速いクルマに速いドライバーの組み合わせ...という事でしょうか。
アブダビは、2008、2009、2010のチャンプが揃って表彰台に登り、ベッテル、至上最年少ワールドチャンプの記録更新となりました。

ウェバーは、もう予選の段階で終わってましたね。コース上でアロンソとマクラーレン2台を全て抜くのは、ほぼ不可能。このため、シンガポールと似たような戦略(ギャンブル)に切り替えたんでしょうけど、今回は上位勢のペースは落ちませんでした。交換を終えて出た位置は、ミハエルのクラッシュの際、既にタイヤ交換を済ませていたニコとペトロフの後ろ。

アロンソのピットインは、ウェバーに同調してしまった訳ですが...レッドブルが1-2になったら、ベッテルが譲ることは、判ってましたからねぇ。アロンソにとっては、4位以上を守るか、ウェバーとの位置関係を守るかの選択だった訳です。今年、レッドブルの戦略のマズさから、幾らかのポイントをかき集めたフェラーリですが、最後にはレッドブルへお返ししてしまいました。けどまあ、アロンソが有利な立場から勝てないなんてね、こんな結果、想像できないよ。

最後の最後でパフォーマンスを改善してきたマクラーレンも、タイトルに大きく影響しましたね。2強ではなく、3強だったからこその展開だったと思います。マクラーレンの開発力を侮っちゃイカンよねぇ。

ザウバー。
ニックが惜しくも11位完走。早めにタイヤ交換を済ませた後、一時、ファステストLAPを記録するなどのペースで順位を上げました。惜しかった、あと1つ足りなかったね。
コバヤシは、タイヤ交換前は4位を走ってましたが...今回のレースは何か特別で、隊列があまり縦に伸びませんでしたね。タイヤ交換を行い、ポイント圏外へ。残念。

今シーズンは、タイトルを争うキャラが5人と、多く登場して華やかでした。エアロについても、"Fダクト"やら、"フレキシブル・ウィング/フロア"、"ブロウン・ディフューザー"とか名前のついた必殺技があったりして、漫画のようなシーズンでした。FFAは、あまり注目されませんでしたね。

来年はKERSが復活しますが...もし全車が同じものを積んでしまったら面白くないよね。
同じデバイスでもチームによって効果が違ったりするのがF1らしくて楽しいよね。「ルノーのFダクトは効率が...」とかね。KERSが無く、ピットストップでの給油を禁止された今年、間違いなく、オーバーテイクシーンを盛り上げてくれたのがFダクト・テクノロジーでしたねぇ。
F1はやっぱスバラシイ。