2008-11-02

2008 歴史車両デモ走行・見学会 (4輪編)

YAMAHA と言えばエンジン、ツインカムヘッドであります。
長らくトヨタのエンジン製作や、カムヘッドの設計を担当しました。その関係からか、ヤマハが F1 用エンジンを始める際、トヨタにお伺いを立てたのは有名な話ですね。

会場には4輪も置いてありました。

セリカ1600GTV.ちょっと古すぎて判りません。リフトバック、ダブルエックス、ショートノーズ辺りならなんとか。
2T-G エンジン。
2T-G と 4T-G は有名ですね。
S型に置き換わる前の世代。
セリカ1600GTV です。自分の年代からすると、ちょっと古すぎて判りませんねぇ。有名処(コロナ1600GT)とかなら判るんですが...。2T-G を積んだクルマだと、ショーとノーズ・セリカかなぁ、知っているのは。
この頃のエンジンは給排気カムの挟み角が広角ですね。

トヨタ2000GT.
これは前期型ですね。
2.0L の NA です。
DOHC 16 VALVE...じゃないです。
マホガニーウッドにカルナバロウ・コーティングのメーターナセル。
当然、ヤマハの4輪と言えば、2000GT を外す訳には行きません。
ロングノーズ&ショートデッキのボディに大径タイヤを組み合わせたクーペ。40年前のクルマとは思えないほどのデザインですねぇ。量産車でこのボディ曲面を出せる技術が当時あったのか...。フロントミドに収まるDOHCエンジンは 150ps(グロス値)。

OX99-11。
最初の発表の時は黒でしたね。
ヤマハの本気が見て取れる造型。
今日の4輪部門での目玉はコレです。コイツの実車を一目見たくて、早起きして東名飛ばして袋井まで来たと言っても過言ではありません。

5 VALVE エンジン(4輪向け)が、OX66 から徐々に進化して、OX99 となった時に「ヤマハが4輪を造った」との News が入り、当時非常に興奮しました。
リアのアンダーパネルの処理を見ても判るように、「ディフューザー」という言葉が現在ほど一般に浸透してない時代、市販車にこの造型。純粋に空力性能を追求したヤマハの本気度が伺えます。

V型12気筒 - 60 VALVE。
このショックアブソーバーのリンゲージがな。もう...な。
SPD.メーターは、MPH と km/h の切り替えが可能なのかな。

当時、バイクでは FZ に搭載されていた 5 VALVE エンジン。吸気バルブ1本辺りのバルブ面を小さくする代わりに数を増やしてポート面積を稼いだ訳ですね。
ホンダは NR で楕円ピストンを採用しましたが、スペースの効率化を図り、燃焼室に対するポートの面積を稼ぐという考え方は一緒ですね。シリンダーをイジったのがホンダ、バルブをイジったのがヤマハ。

もともと国内なんて見てないクルマですが、コイツがイギリスとかで生産されていればなぁ。
(動画12秒)