2007-03-12

WRC Rd.04 ラリー・メキシコ

今年初めてのグラベルイベントとなったラリー・メキシコ。
シーズンの大半を占めるグラベルでの各チームのパフォーマンスが、やっと見えて来ました。

結果、ローブの圧勝!
まあ、圧勝になった理由はいくつかありますが、少なくともグラベルにおいても C4 は非常に強力だという事が判りました。

フォード。
レグ1、高地ゆえのパワーダウンが激しいらしいフォーカスで、ミッコがマーカスより上位で終えたときに一瞬、世代交代を意識しましたが、レグ2になって車が本調子になりマーカスが猛チャージ。あっという間に若い衆(ソルド、ヒルボネン、アトキンソン)を抜き、突き放し、浮動の2位を築いてしまいました。
ミッコにとって、まだまだ「マーカスの壁」は大きそうですね。

しかし、レグ2ではプッシュしたのにローブに差を広げられ、結局2位。
ミッコは、ソルド、アトキンソンとの争いを制し、3位!争っても大きなポカしないのがワークスドライバーですねぇ。モンテではクリスに負けたけど、メキシコでソルドに勝ち。

若い衆。
今回のグラベルでもう1つ判ったのは、ソルドとアトキンソンの速さですかね。
最近のリザルトだけみれば、ミッコ・ヒルボネンの台頭が目立ちますが、ソルドは2年目になり、経験のハンデを克服しはじめてるし、アトキンソンはスバル車の性能に連動するかのように順位を上げますね。
マーカス、ローブ、ペターに続くのは誰か...と考えたとき、この3人の実力が意外と拮抗しているのかも。
ヒルボネンもウカウカしてらんない!

スバル。
ペターですが。レグ1ではステージベスト連発でTOPだったにもかかわらず、オイル漏れでリタイア。思ったよりダメージは深刻だったようで、再出走せず。
アトキンソンも、ソルド(C4) や ミッコ(フォーカス) と対等に戦っていたのに、ハンドリング系のトラブルで徐々に後退、という非常に惜しい結果に...。
今回から New マシンを投入したんですがねぇ。マシンのジオメトリは変わっても、信頼性は変わらないようで、残念です。

メキシコ。
去年もそうだったんですが、コース上に置き石したり、競技車に投石したり、あろうことかルート上にあるゲートを閉じて通れなくしたり。一部のマナーは最低のようですね。

ワダチの出来にくい硬いグラベル。ボールベアリングと化す小石が出走順に影響したり、高地ゆえのパワーダウンがあったり...それなりに不確定要素があって、見るほうとしては面白いグラベルなんですが、このままカレンダーから消えてしまうんでしょうかねぇ。