メキシコでのフォード不振、ヨルダンでのクラッシュ。今回は勝ちたかったミッコでしたが、ローブが優勝しました。惜しかったんだけどねぇ。
ヨルダンであからさまなチームオーダーや、出走順操作があったことで、トルコでは、FIA からアナウンスがありました。
“Please be advised that the stewards, at their sole discretion, will investigate any activity during the competition that they consider falls into this category. The stewards have supreme and sole authority to decide what penalty to enforce.”「スチュワードは、絶対的な権力を以って、WRCの品格を貶める行為について調査しますよ」 という事らしいですね。ルール上 許されている、あらゆる行為を駆使して勝つのがモータースポーツですが、やはりヨルダンでの行為は、ファンとしてガッカリでしたからねぇ。
レギュレーションで明文化しづらいグレーゾーンについて、スチュワードの裁量権を皆に再認識させる今回の措置は歓迎したいですね。
さてそんな中、行われた Day1。(SS1~SS9)
ほぼ、出走順のメリット通りに、オジェ、ソルド、ミッコ、ペター、ローブの順位で SS9 を終了。オジェからローブまでは、約25秒。ローブが砂掻き役をした場合、大体いつも 20秒程度の遅れなので、いつも通りですかね。
Day2。(SS10~SS17)
少し雨が降ったようで、先頭走車の不利が緩和されたようです。SS11 でステージベストを記録したミッコが、ソルドを抜いて 2番手に浮上。
しかし、今季からWRC はミックスサーフェイスが認められており、トルコの Day2、SS10, 12, 13, 14, 16, 17 にはターマックが含まれています。Day1 の SS9、All tarmac でのミッコは、3.4秒遅れの 7番手タイムでした。Day2 は鬼門。
む~、やっぱりターマックを走ると、じわじわと遅れるんだよねぇ...。SS13 でペターに抜かれ、SS14 でソルドとローブに抜かれ、グラベルの SS15 でソルドを抜き返し...オジェのトラブルもあって、Day2 は、ローブ、ペターに続く 3番手でフィニッシュ。タイム差 17.3秒。
まあ、Day3 の出走順とタイム差を考えれば悪くはないんですが。
Day3。(SS18~SS23)
ヨルダンもそうでしたが、トルコの Day3 も、それなりに距離を残していて、順位変動が予想されます...んがしかし、降雨によるコンディション悪化のため、SS18, 19 がキャンセルになってしまいました。ローブを逆転するには、距離が短くなってしまいましたね。リピートステージである、SS21, 22 は走れたようですが...。
そんな中、Day3 最初のステージとなった SS20 で、ミッコにトラブル。News リリースによると、スライドしてワイドになってタイヤにダメージ...という事ですが。ちょっと最近のミッコからは焦りを感じますかねぇ。48.3秒遅れの 11番手タイム。
結局、ソルドのストップもあって、3番手に回復しますが、もう上位2台への挑戦は叶わず。ローブ優勝、ペター2位、ミッコ3位で決着しました。
ペターは表彰台の常連になりつつありますね。プライベーターとして、もの凄い事をしてますよねぇ。有力なマニュファクチャラーがもう 1社参戦すればねぇ。「優勝できなければ2位」 でポイントを稼いできたミッコにとっても今年は苦しいですかね。