2010-05-09

WRC Rd.05 ニュージーランド

今季の第5戦、ニュージーランドが終了しました。勝ったのはラトバラ!
ミッコは、どうしちゃったんでしょうかねぇ...どうにもクルマとの一体感を失っているような印象。

Day1終了時点のオーダーは、TOPにペター。次いで、ラトバラ、オジェ、ソルド。ここまで 8.7秒の僅差。やんわりとしたスローダウンなどで出走順調整があり、スーパーSSを前にして、ペターがTOPに担ぎ出されたようです。

5番手に、20.2秒差でミッコ。
Day3 が短いだけに、Day2 勝負をかけるには十分なポジション、タイム差だと思ったんですが...。
6番手にマシュー・ウィルソンを挟んで、7番手にローブ。TOPからのタイム差、1'19.8。橋の欄干にヒットしてタイムをロスしたとの事で、ミッコとは、約1分差。
この時点では、ミッコが優勝を狙うにあたり、最高のお膳立てが出来たと思ったんですがねぇ...。

Day2。(SS10~SS17)
ローブに対して約 1分のリード持ってスタートしたミッコでしたが、オープニングの SS10 でスピンし、バンクにヒット。24.7秒遅れの 6番手タイム。続く SS11 で 11秒遅れの 5番手タイム、SS12 では、セカンドベストを記録しましたが、TOPタイムだったローブからは 22秒遅れ。たった4ステージで、ローブと 1.8秒差に。マズイ。非常にマズイ展開。
ポジションも Day2 スタート時から変わらず、5番手のまま。ラリーリーダーからのタイム差は、20.2秒→ 36.6秒と、むしろ開いています。どうしたミッコ。

オジェが速い。
ローブのミス、ミッコの不調...これはつまり、ソルド、オジェ、ラトバラ、ペターにとって勝つチャンス。ある程度のタイム差があれば、露骨なオーダーは出ないでしょうしね。
でもって、特にオジェが速い!SS10 でリーダーになった後、どんどん逃げる。ラトバラ、ペター、ソルドとのタイム差が開く一方。

ローブが速い。
SS14。遂にローブがミッコを捕らえて...というか、ペター、ソルドまで捕らえて、6番手→3番手に。
ローブの速さは手がつけられないですねぇ。ステージのタイム差を見ても、2位以下が僅差の争いなのに、ローブのタイムだけが飛び抜けて速い...。
さらに、SS15 では、ラトバラを捕らえて、2番手へ。結局、Day2 を終えて、TOP のオジェに、5.3秒差の2番手。これシトロエン、オーダー出てんの?

Day3。(SS18~SS21)
ステージ数 4本。興味の対象は、オジェとローブのセバスチャン対決ダケかなぁ、と思ってましたが...。
オープニングの SS18 でローブがあっさり首位に。いつものラリーに戻ったかに思えましたが、SS19で、まさかのコースオフ。オジェとはオーダー関係が無く、ポジションを争ってたんですかねぇ。50秒費やして、総合4位まで順位を落としました。それでもミッコ(5番手)の前。
ミッコ同様、これまた最近調子の悪いソルドは、ミッコの後ろ、6番手まで順位を下げてます。オジェの活躍がソルドの精神面に影響してるのでしょうか。

残るは、SS20、21 のみ。オジェ、ラトバラ、ペター、ローブ、ミッコ、ソルド...それぞれが上位のクルマに対してアタックをかけられる、微妙なタイム差。ひとつ上のポジションを狙うチャンスが有りつつ、ミスすれば確実に順位を下げてしまう、難しい状況。

最終の SS21 でやっちゃったのは、ペターでした。
SS20 では、ローブに 4秒詰め寄られ、たった 0.9秒リードでのスタート。抑えるのはかなり難しいけど、ローブに勝てば、連続表彰台...ここは、全開だよね。しかし、鉄塔に突撃してしまった模様。残念。

オジェもスピンによって、順位をラトバラに明け渡してしまいました。こちらは、ラトバラのプレッシャーというよりも、その他諸々のプレッシャーに起因するものでしょうか。初優勝のチャンスだったんだけどねぇ。

ここまで、グラベル戦をいくつか消化しましたが、今シーズンは、ずっとこんな調子なんでしょうかねぇ。ミッコは全然、乗れてなくて、時にはラトバラのほうが速い。これだとチームオーダーさえも出しづらいよねぇ。
ローブは、グラベルでもターマックでも区別無く速いし、橋の欄干にヒットしても、コースオフしても表彰台をキープ。
DS3 vs フィエスタ時代に期待するしか無いのでしょうか...。