2011-07-11

2011 F1 Rd.09 イギリス

若干の雨要素はあったものの、ちょっと退屈なレースでした。
ピットレーンでのミスやアクシデントも多くあって、順位がシャッフルされたりもしたけど...やっぱりシルバーストーンは抜けないサーキットですね。

さて、ブロウンディフューザー問題。
大まかな規制については、以前からの周知と合意があったものの、各エンジンメーカーとFIA間との規制内容については、「信頼性の問題」によって、ある程度柔軟な閾値の設定があったようです。
この事が明るみにでてから、様々な話し合いが持たれ、最終的には「各エンジンを一律に規制することはできない」という認識に至ったようですね。もちろん、エンジンメーカーの”言い値”の部分もありますし、その事を含めての見解となっているようです。
とりあえず、イギリスGPの週末では、木曜日のエンジンマップで過ごすという決定となりました。

有利不利はともかく、予選では、PPのレッドブル・ウェーバーに対して、フェラーリが 0.117秒差まで接近する事ができました。シルバーストーンの特性を考えると、数値以上に接近している気がします。

決勝。予選と同じくコース上はドライのセクションとウェットのセクションが混在し、全車インターミディでスタート。コバヤシに追突したミハエルがF・ウィング交換のついでにドライをテスト。最速ラップを記録した事から、ピットラッシュ。
その後は、プライムタイヤが使われなかったせいもあって、コース上でのオーバーテイクは少ないものになりました。まあ、バトルシーンは多いものの、抜けないのが判っちゃってるからなぁ...。

スタートで出遅れたウェバーが3位。ホールショットを決め、TOPを走行していたベッテルはタイヤ交換のミスでアロンソに抜かれ2位。アロンソは変化する路面コンディションに多少苦しみながらもベッテルと捕らえて優勝。
マクラーレンは、ドライ路面で苦戦し、ルイスが4位。バトンはタイヤ交換のミスでリタイア。これは中段チームのようなミスでしたね。ポイントスタンディングスでは、ベッテルのリードがさらに広がりました。

ブロウンディフューザーの本格的な規制が始まり、高速のシルバーストーンで勢力図がどのように変化するか、興味深かったのですが...オフスロットル時の規制のみでは、「差」が変化しても「序列」が変わる事はなさそうです。また、規制そのものも撤廃の方向へ動き出すようですね。

今シーズンのチャンピオンシップは、確定しましたねぇ。
この先は、各レースでスキルの高いバトルが多く見られる事を願うばかりです。