2011-10-02

WRC Rd.11 フランス

ドイツ同様、ほぼローブの勝ちが約束された、フランス人によるフランス人のためのイベント。ラリー・フランス・アルザス。
んがしかし、D3のテクニカル・トラブルによって、Day1早々にローブがリタイア...。シトロエンの首脳陣はさぞや青くなったのでしょうね。

対するフォード勢もパンク等で、出遅れる展開。ミッコが優勝ならリーダー逆転なんですが、そうそうウマイ話は転がっていないようです。

ラリーの展開は、地元フランス戦でシトロエンの期待を一手に引き受ける事になったオジェ。それと、プライベーター優勝を狙うペター。さらに、ホントにテスト参戦なのか?のパフォーマンスを見せるBMW・MINIを操る、ターマックスペシャリストのソルド。
3者3様に守るモノがある立場ですが、かなり熱い優勝争い展開でした。フォードが絡めないのが残念ですね。

Day1はソルドがリーダーで終了。
ドイツで3位に入ったダケでも驚きでしたが、MINIのパフォーマンスは、もはやガチンコで優勝争いができるレベルに達しているようです。BMWエンジンがさらにパワーアップしてくると、かなり怖い存在ですね。

チームメイトのクリスは、5番手に位置していたものの、SS13でクラッシュ。リタイアとなっています。ターマックでソルドに敵わないのは置いといて、またクラッシュかよ!というイメージですね。この人はもう。JWRC時代、IRC時代と変わらない仕様のようです。
いやさ、MINIにパフォーマンスがあると判れば、チームだってさらに上位ランクのドライバーを探そうとするでしょ?そしたら立場危うくなるよ、クリス。

さてさて。Day2、Day3では、オジェが最強ワークスの地力を見せてきます。連続ステージベストを叩き出して、ソルドをじわじわと引き離す。ペターはパンクで遅れ、孤立の 3番手に。ソルドは善戦しますが、オジェには及ばず。

その他、ラトバラのスピードが光りましたねぇ。
オーストラリア同様、チームオーダーが出るのは判ってますからね。ミッコにポジションを譲る前に、スピードをアピールする意味合いでしょうか。SS16,18,20,21,23 とステージベストをマーク。Day1のss4と合わせ、6つのステージWinを獲得。ラトバラ+ターマックはフォードの武器になるかも知れませんね。これまでのラトバラの傾向として、Day1でセットアップに苦しんだり、マシントラブルが多かったりしますが、それらがクリアになれば、ミッコよりチャンプに近いのかも知れません。

最終順位は...。
オジェの優勝。ポイントシステム上ではローブに3ポイント差ですが、オジェはローブにとって脅威の対象ではないハズ。来年の今頃は、ローブの引退か、オジェの移籍の話題で盛り上がってるんでしょうかね...。あれ、複数年契約だったっけ?

そして、ソルドがなんと2位。シトロエンを追われたソルドが、別のチームでWRCに帰ってきて、後釜のオジェと優勝争いとはね。映画かよ!の展開。負けちゃいましたがね。
シトロエン時代は、ローブの存在が彼を萎縮させてたんですかねぇ。MINIではイキイキしとる。

3位にはペター。タイヤを気遣った走りをしていたようですが、パンクで出遅れ。優勝できるチャンスがありそうで無さそうで...。

4位、5位はオーダーにより、順位を入れ替えた、ミッコ&ラトバラ。オジェからは、3:26.6 遅れ。
面白いのは、順位を譲ったラトバラですが、パワーステージを獲ったため、最終獲得ポイントは、ミッコ12pts.に対して、ラトバラ10+3pts.。さすがにパワーステージまでは、オーダーできないようです。
ミッコも自分で獲れって事ですね。最近は完全にラトバラのほうが勢いあるよねぇ。むむぅ。

追記:
3位に入ったペター車の重量規定違反が発覚?最低重量1200kgの規定に対して、1196kgとの事。
失格の決定がなされる予定で、ミッコが3位へ繰り上がれば、15pts.の獲得となり、ローブと同ポイント。