2011-11-15

WRC Rd.13 イギリス

今シーズンの最終戦、GB。
フォードが1-2を決めれば、ミッコの初タイトルが決定するイベント。GBでは他の開催地と比較してフォードにも多くのチャンスがありますが、ローブを倒すのは至難の業。

スペインでミッコは、「安全に走るよりも、フラットアウトしてクラッシュするほうがまだ良い」と言っていましたが、スピードが足りない感じでした。
GBでは、本当に限界近い走りで、久々、ローブに匹敵する速さを見せてくれましたが、SS7でラジエターを破損、オーバーヒートによりリタイア。
ワールドチャンプの夢は、今年も叶いませんでしたが、マーカス・グロンホルムが引退した後、ローブと僅差でチャンピオン争いをしているのは彼だけです。来年も見せてほしいものです。

さて、ミッコがリタイアしてしまった訳ですが、オジェ、ソルド、クリス、ペターと戦線離脱。Day2以降は、今シーズンの後半戦を象徴するかのような、ローブとラトバラの一騎打ちとなりました。
ミッコのリタイアで、ローブはチャンピオンが確定してますから、これ以上、守るものはありません。リザルトから追うだけでしたが、2人のタイムの出し合いは、なかなかに感動的でした。

決着は、ローブがリエゾンで事故に遭うという形となりましたが、ラトバラはガチンコでローブを倒したと言って良いでしょう。クラッシュが多くて、首の皮一枚で契約が繋がった一昨年末を思うと、素晴らしい成長ぶりですね。もうフォードは手放せないでしょう。(来年のフォードの活動が気になりますがね)

ローブの強さは圧倒的ですが、なぜか不運に見舞われる傾向がありますね。リエゾンでの事故というと、C・ローテンバッハと衝突した2008年のヨルダンを思い出します。今年はエンジントラブルもありました。また、近年ではクラッシュも多くなってきましたね。

今年もローブが強かったですが、序盤数戦までは混戦でした。また、オジェ、ラトバラの台頭、ターマックでのソルドの速さなどを考え合わせると、来年は、Newチャンピオンが誕生する可能性が高くなって来たような気もします。