ストレートエンドでラインを2回クロスさせる事ができ、バトル関係を長引かせる...ティルケの狙い通りのシーンが多く見られた気がしました。
優勝はベッテル!速かったですねぇ。最初のスティントでルイスについて行けたのは、驚きでした。フリー走行から予選までの流れを見てると、ルイスにかなりのアドバンテージがあるものと思いましたが、ちょと三味線弾いてましたかね、レッドブル。予選後の会見で「良い戦略がある」とベッテルが言ってましたが、本当でした。
ルイスがリタイアしてからは、完全にレースを支配していました。エンジンローテーションを心配されていたベッテルですが、結局はグリッド降格ペナルティを受ける事無く、ラスト3レースで 2Win、1Fastest を記録。
2位ウェバーもラスト数周にわたるバトンの攻撃をよく凌ぎました。ベテラン同士のバトルは楽しめますね。
4位ルーベンス、5位ニック。
コース上のバトル関係が多かったためか、全然 TV に映りませんでしたが、ニックは良いレースでしたねぇ。予選 8番手からポジションを上げて 5位入賞。スティント終盤のペースアップもキッチリ出来ていて現在の BMWザウバー F1.09 の性能をフルに引き出せたと思います。ポイントランキングでは、クビカを抜き返しました。BMWはコンストラクターでも、ウィリアムズを抜き、6位でシーズンを終えることができました。
クビカも今日はノーポイントでしたが、序盤にヤルノをパスしたシーンは、見ごたえありました。ヤルノにインに入られた際、引かずにアウト側に居座りましたが...あのポジション、ブラジルでのスーティルに対するヤルノの居た位置がオーバーラップ。相手のクルマの右後方ね。クビカにあの位置に居られたら、ヤルノは外(右)へ立ち上がれないよねぇ。
クビカは結局その後、ブエミと絡んでポイント圏外まで落ちてしまいましたが...なにもかもが決定している最終戦で、ポイントを持ち帰る為の保守的な走りをする人じゃないって事だよね。
6位小林、7位ヤルノ。
燃料搭載量を自由に選べ、グリッド順もそんなに悪くない12位からのスタート、そしてタイヤのウェアレートの事など、好条件が重なりましたが、それでも 1stop 戦略でここまでの成功を手に入れられたのは小林のみ。(小林以下には、2stopの連中がズラリ)国際映像にもバンバン映ってましたね。
そして、今年の中途採用組(アルグエルスアリ、グロージャン、バドエル、リウッティ、フィジケラ)がクルマに慣れるのに手こずる中、たった2戦でチームメイトを上回るリザルトを残したのには驚きです。バトンをオーバーテイクしたシーンでも、セオリー通り(相手のアプローチラインを潰してクロスラインを使う)で、危なげなかったです。
もし、トヨタが「や~めた」なんて事になれば、あぶらげをさらいたいチームはあるんじゃないでしょうか。
ヤルノも、ブラジルの件を引きずってないで、アブダビに集中するべきだったんじゃないでしょうか...って、どこかの新聞に書かれそうだよねぇ。レキップ辺り?
8位ブエミ。
予選10番手でした。燃料搭載が多いかと思いましたが、そうでもなく。しかし、ルイスのリタイアとニコを抜けた事で、2つ順位を上げて完走。鈴鹿以降、クルマが速くなりましたが、その分、彼自身のパフォーマンスアップも見せてくれてる気がします。
さて。2009年の F1 も終わっちゃいましたねぇ。あっと言う間だったような、でも、シーズン序盤はブルデーが走ってたし、ライゲートの記憶も、もはやかなり前の事のような気がするし。
来年は、KERS なし。給油もなし。軽い状態でスタートできる燃費の良いエンジンがオトクなのかもね。
2009-11-02
F1 Rd.17 アブダビ
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02:09
Label: F1