2020-05-16

NDフードルーバーキット (ボンネット加工)

ウチのNDは水温が厳しいです。オイルクーラーをラジエターの前に置いてるからカモ。
スリット付きアンダーパネルのおかげでだいぶ改善したんですが、それでも渋滞とかにハマるとたま~に水温の警告アラームが鳴る始末。

なので、風の抜けを良くするためにボンネットにルーバーを付けてみました。

  • VERUS ENGINEERING - ND Miata Hood Louver Kit
モノは、アルミのルーバーにスタッドボルトが付いたヤツ。別売りのレインガードも買ってみました。スタッドボルトと付属のナットはインチネジなので注意が必要です。
ルーバー
ルーターとカッター
ボンネットに穴を開けてルーバーを付けます。
加工は、基本的にドリルとルーターがあればOK。刃は、ルーター付属の切断砥石が頼りなかったので、「RELIEF ダイヤモンド ミニカッター 4本組」を買ってみました。

■位置決め
位置決め
だいたいこんな感じで

ボンネット端のエッジから 6インチの高さにマスキングテープを貼って、中央から 13.5インチのトコに「ルーバー下辺、直線部分の端」が来るようにする。マニュアルによると、CFD解析の結果、この位置がベストなんだそう。
3回計測すると全て違う結果になる自分のスキルに絶望しながら作業します。

■穴あけとパネル切断(表面)
表側は最終的に 6mmの穴を開ける
穴の内側 5mmの箇所を切断
型紙を固定して、穴あけ位置にセンタポンチを打ってマーキング。
NDのボンネットは、2重(一部は 3重)になってますが、最初に、2mmのドリルで、裏面まで貫通する穴あけ。その後、表側のみ、6mmまで穴を拡張。(誤差吸収のためちょっと大きめの穴)

穴の内側 5mmのトコに線を引いて、ルーター等で切り取る。刃を保護するためにも切削オイルを使いながら作業。刃の回転方向があるので、ルーターは右手に持ったとき、左へ動かす感じ。デカいグラインダーを使うと、刃の回転につられてボンネットが歪むので...ホビールーターでチマチマやったほうが安全・確実だと思います。少し作業したらモーターが過熱して性能が落ちるので、適度に冷ます必要がありますが、焦らない。

■パネル切断(裏面)
ナットの止めしろを考慮して適当に切断
やっと切れた
2mmのドリルで貫通させた穴をガイドに、切り取る範囲を決定。フランジナットを止める分を考慮して、表側よりも少し大きな切断範囲。ルーターの刃を深く埋め込みすぎると、ボンネット表側が切れちゃうので注意。
先端内側のコーナーは、ボンネットが3重になってるので構造を良く確認する。

COVID-19 のアレで、在宅勤務の昼休み時間を利用して粛々と作業を続けてたんだけど、お仕事がトラブって「やっぱ在宅ナシ」的な状況になって作業が滞る...。
あとチョットなのに...。

公共交通網を避け、持っててよかったNAロードスターで通勤する日々...エアコン全然効かなくてクソ暑い。早くなんとかしないと。



VERUS ENGINEERING のサイトに行くと、PDF のマニュアルが置いてあります。
https://www.verus-engineering.com/

Hood Louver Kit のインストールマニュアル(第2章)を機械&適当に翻訳してみました。
  • 2.1. VERUSは、本マニュアルに従うことやVerus Engineering製品を取り付けることによって、お客様や車両に生じた損害については責任を負いません。
  • 2.2. 車からボンネットを取り外せるように、ボンネットをポップすることから始めます。
  • 2.3. 12mm ソケットとラチェットを使用して、ボンネットを車から取り外します。下の写真の黄色の丸で囲ったボルトです。
  • 2.4. ボンネットを上にして、少しクッション性のあるものの上に置きます。大きなダンボール箱、カーペット、ノコギリ馬などの台が良いでしょう。
  • 2.5. 最終的には、ルーバーの位置はお客様次第です。しかし、本マニュアルではCFD解析に基づき、最良の排出を実現するための最適な配置を概説しています。まず、ボンネット全体にマスキングテープを敷くことから始めます。フードの角から、以下のように 6インチ(15.24cm) を測定します。
  • 2.6. 両側も同様にして,できるだけ横方向になるように,ボンネット全体にマスキングテープを貼ります。
  • 2.7. フードの幅を測定し、2で割ることによって、マスキングテープ上にフードの中心をマークします。フードの真の中心線を見つけるために数回測定します。
  • 2.8. フードの中心線から、13.5インチ(34.29cm) を測定し、下の2つの写真に示されているように、この場所にマスキングテープの外側の端を置く。
  • 2.9. ボンネットの反対側のステップ2.8を繰り返します。
  • 2.10. フードの外側のテープの端から外側の端までが左右均等になっていることを確認し、中心線が正確であることを確認します。
  • 2.11. カットテンプレートを敷く時が来ました。ビニールステッカーの裏面を剥がします。
  • 2.12. 横のマスキングテープの下の部分と縦の小片をガイドにして、下のようにテンプレートを敷いていきます。テンプレートの横の部分の最後の部分は、フードの中心から 13.5インチ(34.29cm) の位置にあった縦のマスキングテープの小片のところに敷きます。あなたはそれを維持したい場合は、透明なビニールシートを削除する必要はありません、それは追加の保護バリアとして機能します。
  • 2.13. センタポンチとハンマーを使用して、16個の穴を静かにマークします。穴の位置にはクロスハッチのマークがありますが、それぞれの交点をセンタポンチで打ち抜きます。また、テンプレートの内側の4角をポンチします。
  • 2.14. 最小のドリルビットを使用して、以下に示すようにフードの複数の層を通して穴あけします。ビットを壊したり、フードを通って急落し、それを傷付けて行かないように高速かつ軽圧を使用しています。
  • 2.15. 下図のように、内側の穴を6.35mmまたは9.53mmに拡大します。16個の取付穴を4.77mmに拡大してください。
  • 2.16. テンプレートを参考に、「CUT OUT」と書かれた部分を切り抜きます。ルーバーの外側にマスキングテープでもう1層保護しました。
  • 2.17. フードの上側から反対側も同様の作業を行います。
  • 2.18. 今度はフードを裏返す必要があります。あなたが合うと思われる方法で塗装を保護します。ボンネットのハイスポットにテープを使う方もいれば、タオルを使う方もいますし、両方を組み合わせて使う方もいます。
  • 2.19. ボンネットの下側には、構造用の金属を貫通した全ての取り付け穴があります。これらの穴をガイドとして使用して、下に示すように、これらの穴よりもさらに外側に約12.7mmのマスキングテープを配置します。この追加された距離は、ナットをフードのスキンに直接固定できるようにするためのものです。
  • 2.20. カットオフホイールを使用して、この材料をすべて取り除きます。下図のようになります。※ボンネットの表皮を切らないように注意してください。
  • 2.21. 最後に残っている緑色の丸で囲った構造用金属タブをカットオフホイールで外します。
  • 2.22. ボンネットのもう一方の半分も同じ手順を繰り返します。下の写真は、最終的なサンディングとテストフィッティングの準備ができた両側を示しています。
  • 2.23. サンディングディスク/ロールロックを使用して、切り傷を避けるために、スキンと構造的な金属の端をサンディングします。
  • 2.24. ボンネットの切り口はアルミなので塗装する必要はありません。もしタッチアップペイントをしていて、露出しているエッジを塗装したい場合は、今すぐ塗装して乾燥させてください。
  • 2.25. フードのルーバーをテストフィットさせます。迷うことなくきれいに穴に入らない場合は、ルーバーを引っ張り出して、トラブルの原因となっている穴を拡大してみましょう。
  • 2.26. フードのルーバーがきれいに穴に収まったら、ルーバーのナットを下側から締めていきます。この時、ナットを締めるのは指だけにしてください!
  • 2.27. 全てのナットが指で締められたら、11/32インチソケットを使って、それぞれのナットを約1/8回転させます。あなたが材料を介してスタッドを下に引っ張っていないことを確認するために、フードルーバーの上部を見てください。最大トルクは17 in.lbsです ナットは鋸歯状になっていて、バックオフに抵抗し、かなりのトルクを必要としません。
  • 2.28. ウィッカーはフードルーバーの下側から取り付けます。これらは、ボンネット下の圧力と温度の排気を増加させます。
  • 2.29. ボンネットを 12mm ボルト(4 本)で再装着し、約 18~24ft-lbs で締め付けます。
  • 2.30. おめでとうございます、ヴェルスエンジニアリングのボンネットルーバーの装着が完了しました。これで車は、ボンネット下の圧力の低下と車内温度の低下の恩恵を受けることができます。
全ては自己責任。
失敗したら、オークションでもう1枚ボンネットを買うくらいの心もちで。